無事に2013年9月に東京日本橋にオープンすることができた「タイかぶれ食堂」でしたが、自分で料理をつくろうということは考えてなかったので、タイ料理がつくれるコックを探す必要がありました。今まで勤めていた会社には一緒に仕事をしたいコックはたくさんいました。料理の腕も確かで、気心も知れたコックに声をかけて、独立をするという方法が最も簡単で良い方法の一つではありますが、お世話になった会社やお店の仲間たちにとても迷惑が掛かります。そのため仲間たちには声をかけず、今までまったく関連のない人材を探すことになりました。腕があり日本にあるタイ料理店の事をよく知っているコックはどんな人材かと考える中で、日本にいるタイ人で、タイ料理店勤務が長いベテランが適任と考えました。そこで当時お世話になっていたタイ料理店経営者Gさんに相談しました。
Gさんはタイ料理店を2店舗経営しているやり手のタイ人コックです。約25年前に日本に初めてコックとして来日してきました。タイ料理がまだ日本にあまり普及していない時代に来日してきたのですが、そのときに一緒にコックとして来日した仲間がいて、その仲間の一人を紹介してくれるというのです。しかもその紹介してくれるコックは、日本での永住権も既に取得していて、コックビザの更新申請の必要がないというのです。それはタイ料理店で外国人を雇用するのにはとてつもないアドバンテージでした。そんな良い人材が見つかるものなんだなとGさんいにとても感謝しました。
早速、そのコックと面接を行いたいとGさんに申し入れ、会うこととなりました。面接はGさんの経営するお店で面接することになりました。ところがそのコックは日本在住は長いのですが、日本語があまり話せません。僕もタイ語はほとんど話せません。そんな状況で困っていたところ、Gさんが同席していろいろ助けてくれました。紹介されたタイ人コックは元々銀座の有名店で働いていたコックで、おとなしそうであまり感情を表に出さないタイプの人でした。実力はわかりませんが、お世話になっているGさんの紹介だということ、日本に25年もいるのだからかなりの実力者だと勝手に思い、即決で採用することに決めました。オープンが迫っていて早々準備に取り掛かるため必要があるため、次回の打合せは日本橋にある店舗に来てもらうことに。この時すでにオープンまで2週間ほどに迫っていました。
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