念願のお店「タイかぶれ食堂」がオープン

コックとのコミュニケーションにいささか不安があったのですが、ついに念願のお店をオープンすることができました。お店は気楽にタイ料理を利用してほしいとの思いから、お弁当は500円、店内の料理は全て690円という構成でスタートしました。お弁当500円はガパオ・グリーンカレー・パッタイ・カオマンガイ・日替わりの5種類です。店舗の入り口のほかに弁当専門の窓があったので、そちらにて対応しました。オープン当日は朝早くタイ人のアルバイトも含め4名体制です。まだなれないので朝8時前に到着し、準備をはじめましたがコックの動きがなかなかすすみません。慣れていないのはしょうがないとしても、どうにもおかしい・・・

僕もつたないタイ語と日本語を交えながら話をしましたが、どうにも要領を得ない。コックはどうやらメインのコックを務めたことがない様で、段取りを全く心得てませんでした。これは完全に僕のミスでして、オープン前の念入りな準備を怠ったからです。僕の思い込みである、ベテランコックだからできるだろう。何でも知っているだろうといった慢心が原因でした。

これは本日のオープンはあきらめて延期するしかないなとあきらめかけていた時・・・

近くの大手町のタイ料理店にいる、一緒に働いていた仲良しのコックたち「パオさん」「トイさん」の2人が助けに来てくれたのです!ランチが忙しいお店の出勤前にもかかわらず。

「まさか! 信じられない!」

この時は涙が出るほど嬉しかった。2人はオープン前の準備や料理をテキパキと作ってくれて、新しいコックのデットさんに要領をを教えてくれたのでした。この時点でコックとの予行練習の徹底や密なコミュニケーションを図ることは必須であることを痛感しました。こんなことは当たり前の事なのですが、当たり前のことができていないことでピンチを招いた良い教訓となりました。

助けに来てくれた2人は次の日も同じように手伝いに来てくれたのですが、この出来事は、タイ人たちの優しさや人を思いやる気持ちを教えてくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

他のアルバイト2人もオープンの1時間前にはそろって出勤して準備を行い、なんとか時間通りオープンすることができました。

周辺のオフィスで働いている人達は、この場所にタイ料理店ができることに気づいていたようで、オープンしてすぐにたくさんの方々が買いに来てくれました。お店がとても小さいのとワンコインで買える気軽さもあって、お弁当の方が多かったです。お店のウリは注文が入ってから料理をこしらえるので、出来立てのお料理がテイクアウトで食べることができます。特にタイでも人気がある辛さがくせになる鶏挽肉とバジルで炒めた「ガパオライス」や焼きそば「パッタイ」は大人気でした!

パッタイは少し時間がかかるので、お待たせしてしまいますが、やはり出来立てのお弁当は評判がよくリピーターがとても多かったです。

こうして無事にオープンをすることができたお店ですが、オープンしてみて初めて解ることは多く、問題は山積みでした。

まずコックであるデットさんのスキルを見誤ったことで、課題が続々とでてきてしまいました。これは僕のせいでもあるのですが、まずお弁当販売やすばやく提供するお店での勤務になれていないコックだったのです。

コックの料理の提供方法、速度やお弁当販売と店内提供がランダムにくるオペレーションの要領を理解できていないことからくるミスが多かった。初日は予想売上の半分程度でした。そこでお昼時の繁忙期に素早く提供するためにお店のオペレーションを改良する必要が出てきました。

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